インタビュー記事より設定関係のまとめ
まんがの森2005年2月vol.85
・キャラクターをクリエイトするのは？モデルがいるとか
西浦メンバーや主要ライバルにはモデルはいませんが、登場人物が増えてくると、
持っているパターンではバリエーションが不足するので、
実在の人やチームを複数合わせて土台にしてます。
・選手紹介を読むと家族構成まで描かれてますが、コレは最初から考えられていたものなのですか？
キャラクター履歴は、家族構成だけはちゃんと考えました。
そのほかは、もともとそういう設定に興味がないので、読者サービスくらいなカンジで、
誕生日も血液型も、みんな身近な知り合いからもらってていい加減なもんなんですが
決めた端から妄想が湧いてくるから面白いものですね。
・主人公たち以外にすぐに作ったキャラは誰ですか？
マネージャー含め西浦の生徒は、みんなタッチの差で生まれてます。
・色気はどういうところをポイントに
ほっぺの赤さですね（笑）。今までは描かなかった線です。
私の見る女子高生ども（笑）は、近くで見ると、ホントに白くてつやつやなので、
手加減なく描いています。描けているかどうかは別ですが（笑）。
(ry)
モモカンと千代ちゃん、あと、桐青高校の利央というキャラクターは美形のつもりで描いてます。
これは描けているかどうかは問題ではないのです。設定ですから（笑）！
・カラーを描く上で気をつけていることは？
三橋の髪の毛が金髪にならないように、とか…？なってるかな、とか？（笑）
季刊エス2005Winter
・三橋くんの今後はどの程度まで決まっているんですか？
決まっているのは、三橋たちの高校三年間を描くんだ、ということくらいです。
ネタはいっぱいあるんですが、それをどうやって組み立てていくかは時の運、みたいな（笑）
ぱふ2005年4月号
三橋だけでなく、西浦（校チーム）全員がほぼ同時にできました。
・ライバル校の榛名は「ちょっと悪っぽさがあってルックスがよいライバル」という、
たいへん女子心をくすぐるキャラクターだと思いますが、そのへんは意識されたりしますか？
悪っぽいですか〜。ルックスは単に描き分けなんで、女心は意識してなかったですね。
・もし自由に連載を続けられるという条件だったら、「おお振り」はどのくらいの長さに
なりそうですか？
よだれの出る条件ですね〜（笑）。
三橋たちが高校を卒業するところまで描けたら思い残すことはないですね。
ぱふ2005年6月号
・4つ目の変化球
なかなか出す機会がないんですよ。ちゃんと練習して磨きたい気もしてるんで、
そうするとまたページが…（笑）
・三橋はちゃんとした指導を受けていないと言うことですが、独自のフォームで
全力投球するとヒジを痛めたりしないのでしょうか？
三橋は、とにかく投げる、というちょっとしたスパルタ方式で、彼独自の
「彼にとって一番無理のないフォーム」を身に付けていて、その結果の「三橋のまっすぐ」なんだと思います。
・西浦の選手たちにモデルはいますか
具体的にはいませんね。
・ライバル校にもモデルはいない？
何校か合わせて特徴をつけているくらいです。
といっても、外から見て、私が勝手にイメージしたものを反映させてるだけなんで、
モデルとは言えないですかね。
・こぼれ話
キャラクター全員、持ってるグローブが違うという無駄（笑）な設定があります。
同じポジション、たとえば投手同士でも、三橋と榛名と準太は、みんなグローブが違うんですよ。
捕手同士でも、和さんと阿部は違いますしね。プロテクターも、学校ごとに違います。
こういうのは全部自分で描いてますから、かなり省略形（笑）で描いてたりもしますけどね。
バットの設定はテーピングの白黒のみ描き分けてますが、実はそれぞれ、お気に入りのバットが決まっています。
１センチ、２センチという差なんですけど、好きな長さがあるんですよ。あと重心とか、太さとか、バットにもイロイロあるんですよ。
なんつって、この辺は絵に描かなくてもいいから、個人の設定は決めてないんですけどね（笑）。
NEWTYPE Romance 2006 SUMMER
・裏設定をこっそり教えていただけませんか？
えーと、花井の髪の毛は天然パーマです、とかでいいですか？
伸ばすと水谷みたいになるような気がします。
まだマンガに描いてないので、描いたときに違ってしまったらごめんなさい。
花井はずっと坊主でしょうから描くことはないような気もしますが（笑）。
おお振りポータブル（アフタヌーン2007年5月号付録・アニメミニ設定資料集）
・巣山尚治
巣山は西浦一のおしゃれでして、ジャージもキャップも自転車も
こだわりのブツ……なんですが、全然漫画からはわかりませんね。
・西広辰太郎
これまた漫画にはまだ登場していない設定なんですが、
西広は、中学は陸上部で中距離をやっていて運動神経は良い
週刊ベースボール2007年5月28日号（こだわり野球熱伝 第26回）
・『おおきく振りかぶって』は主人公の制球力が武器となるストーリーですよね。
連載前、いろいろなものを読んだり見たりしているうちに、どうやら
プロ野球の投手でもそんなにすさまじい制球力は持っていないらしいということが
見えてきまして、それが自分的にすごく新鮮でしてね。
それなら、球速は極端に遅くて、だけど制球力だけは抜群という投手はどうだろうと
思ったんです。その結果、配球を考えるのに毎回すごい苦労することになりましたけど…
柔能く剛を制すというのは、格好良さの一つの理想の形ですよね。
※これらのインタビュー記事の載った雑誌については →インタビュー・メディア紹介 のページにまとめてあります。
※他にアフタヌーン誌上での作者コメントで、設定に関する話をしていることもあります。
→作者近況
→アメゾ・ザ・ボイス＆その他コメント
をご覧下さい。 （どちらのページもアフタヌーン関連のページからもリンクしています）
